2012年12月11日

ブログ引越しました

ブログを引っ越しました.



http://d.hatena.ne.jp/yumiitoh/
posted by イトウユミ at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年06月26日

The Voice from Depth


※注意※
【今回は「お前は一体何を聴いていたんだ」と言われかねない、電波な内容が所々に含まれます】


ホーミーといえば、モンゴル。
それが違う国に行くと……ホーメイ。
倍音を使いこなす、声の芸術。

三木労音例会
「フンフルトゥ Huun Huur Tu」

トゥバ共和国という、聞きなれない名前の国からやってきた4人の男性音楽家。
彼らが闇にまぎれてそっと現れ、静かに座る。
そして、ほとんど唸り声といってもいい異様な声でコンサート、開幕!

「これは一体、なんだ?」というのが第一印象。
こういう時は格闘しても仕方が無いので目を瞑り、ゆっくり聴くことにする。
(←理解できないものに直面した時はわりとすぐ白旗揚げる人)

段々意識が落ちていき(眠くなったというわけではなく、心の奥底深くに自分が下りていくような感じ)、闇の中に自分がいるような感覚になる。
そこにホーメイが届いてくる。
開幕前に公演ノートを読んでいたせいか、それが私には釈迦如来か、阿弥陀如来の声のように聴こえ(←聴いたことがあるのか)、ふとチベット仏教の「死者の書」を思い出していました。

【ちょっとどうでもいい話】
チベット仏教の「死者の書」というのは、人間が亡くなった後のいわゆる「四十九日」までに亡者がどのような魂の道程をたどるかというのが記載されたものです。本来なら生前にふさわしい修行を納めておくのが好ましいけれど、もし修行をせずに死んだ場合はその道程を知っている者に枕元で導師を務めてもらう、その際に読み上げられるのが死者の書……だったかな。この辺は自信なし。
でも、「四十九日」については確かその通り。四十九日までを「バルドゥ」といい、その間様々な仏さまや明王の裁判(というか糾弾というか、とにかく恐ろしい姿で亡者の前に現れるらしい)を受け、そのあと魂は再生への道をたどる。ちなみに、もしこの裁判の間中、亡者の近くに柔らかい光が差しているのですが、仏様と明王の糾弾に耐えられずにこの光の方に向いてしまうと、三悪道(地獄、餓鬼、畜生)に堕ちてしまうのだとか。
(ちなみに、現世であるレベル以上のどうしようもない罪を犯していると、ほぼ確実にこの光の方に導かれてしまうらしい)
【ちょっとどうでもいい話終わり】

アラビンディア例会の時、自分が宇宙旅行をしているような気分になったのを今でも覚えています。
が、今回の例会ではなぜか魂とか、心とか、そういったものを強く感じました。
フンフルトゥのバックボーンに仏教とアニミズムがある、と聞いていたからかも知れませんが、多分そういう知識だけじゃなく、多分音楽そのものに強く深くその2つが脈づいているのだと思う。

心の中をじっと覗き込み、心の中にある宇宙を見回す。
仏教で言えば阿頼耶識(最深、最奥の人間の心理)。
一見無限の宇宙の中にいるようだけれど、実はそれは人の心の中で、普段は意識していない色々な思いや記憶、そういったものが星のように点在している。
心は宇宙のように無限に広がっているのだと実感し、そして、その奥底にいる私に呼びかけるように、ホーメイや民族楽器の音色が届いてくる、という感覚が一番近かったかな。

いや、我ながら「コレ、野良とはいえピアニストの書く文章か?」とは思う。
もうちょっと音楽的に、クラシックの見地からそれっぽく考察した方が良いのかなとか思う。
でも1部前半は言葉も何も全ッ然分からないから想像(というか妄想)で聴くしかなかったんだよ。
想像しながら聴いてるうちに電波受信しちゃった感じ。

そして段々ホーメイと、フンフルトゥの音楽に耳が慣れてくると、今度はまた別のことを思い出す。
実は数年前、シカゴに行った時にヨーヨー・マの「シルクロード・プロジェクト」を聴いたことがあるんです。そのときは中近東エリアの音楽だったんですが、どうもその時に聴いた楽器と今日フンフルトゥが弾いていた楽器の音色が似てる。
あの時は確かイスラエルあたり出身の音楽家だったはずだけど、やはり中近東からこちらまで伝播してくる時にトゥバのあたりにも少しは広がったんだろうか。
あの時に聴いた音楽にも不思議な感動があったな、と思い出していた。

コングロイでサヤン・バパがギターを弾いていたのにびっくり。
音色は物凄く綺麗で、音楽には本当にこれでないとダメ!って感じなんだが、やっぱりギターはクラシックというかヨーロッパのオシャレ楽器だな。見た目だけ他の民族楽器に馴染んでない(見た目かよ)。
プロフィールを見てみるとアレクセイはピアノ弾くらしいけど、どんな編成の時に弾くんだろ?
というかそもそも、ホーメイとピアノって時点でイメージしづらいよなぁ。
シンプルなつくりの民族楽器の中に混ざって、もしもあの黒塗りのピアノがドデンと置いてあったとしたらそれもかなり、なんというか、シュールな絵だと思うんだが。
(でも今日聴いた感じでは凄く綺麗な音を奏でそうだから、ピアノありの曲も入れて欲しかったな)

1曲目の「祈祷」があまりに凄かったため、休憩時間にCD売り場にダッシュ。ついでに「素晴らしい」パンフレットも入手。

そして2部。1部で大分私の感性の地ならしも出来たので、もう良かろう(何が)。
カルグラー、低音版ホーメイね。
パンフにあった第3の音、聴こえました。倍音で聴こえてくる音のさらに大体5度上が多かったかな。
もうここまで来ると、本来鳴っている音の1オクターブ下も鳴っているような気がしてくる不思議。
(これを「差音」といいます。作曲のレッスンで聞いた話ですが、人間は強く響く倍音同士を聴くと、その基音にあたる音を心の中で聴こうとするらしく、その聴こうとしている音のこと)

カルグラーでホーメイの魅力をしっかりと納得した後の北京。
気持ちの良い風と空を感じる曲で、きっとトゥバという国は空が凄く綺麗なのだろうなと想像してみる。何人かの商人たちが共に旅をしている、そういう絵までがくっきり浮かんでくるのが不思議と言えば不思議。

次の2曲は金属口琴という、形容しがたい音色を持つ楽器が入っていましたね。
(人によっては「ユーモラス」というところかもしれないが、ちょっと違うな)
というか、11曲目のあの凄まじい風の形容音は一体どの楽器が出してたんだろう?
なんというか、迫力があったとか、そんな生易しい感想で済ませられる音色じゃなかったんですが。

そして圧巻だったのは、12曲目。ウデュゲン・タイガ。
タイガといえば地理用語で亜寒帯あたりの針葉樹林帯を指すんだが、それで合ってるんかいな?
(なんていうか寒いところ版アマゾンみたいな。で、寒いところ版サバンナがツンドラみたいな)
もう聴いた人なら言葉は不要だろうな。逆に聴いてない人にもあの曲の凄さは言葉じゃ伝えられんな。
「いいから黙って1回聴いてくれ!」としか言いようがない。
ホントに。
いや、ここだけの話正直感動してたといっても良いかもしれない(全然ここだけの話じゃない)。
あの作品の中に描かれる自然の美しさに心を打たれたという感じ。
ああいう感じの描写をしていたものとしては、キング・コロンビアの「I wanna be like you」(君のようになりたい)なんだが、あっちはどちらかというとアマゾン。暑い。
でも、こちらの風は涼しい。何がそうさせるのか分からないけれど、この作品の中で感じる風は暑くない。さらっとしていて心地良い。

この曲を聴いた時、一体音楽は何を表現すべきなのだろう、ということを考えました。
これまでの曲すべてそうなのだけど、そしてそれが出来るのが民族音楽の最大の特徴なのだけれど、全てがトゥバという国を表現している。
この曲はもしかしたら何よりも、どんなトゥバに関する旅行ガイドや論文よりも、トゥバの空気感を表現しているのではないか。

だとすると、日本の空気を最も伝えている音楽は?民族芸能は?
瀬戸内の海、三木や有馬の山、私の大好きな長野の山と信濃川の流れ、あるいは荒れ狂う台風、そういったものの空気を伝える媒体は一体どこにあるのだろう。
いや、もしかしたらフンフルトゥのメンバーはクラシックの楽器を使っても、音楽そのものでもってトゥバの空気をそのまま持ってきて、そのままトゥバの人として伝えるのかもしれない。

個人的には、この曲はある意味で聴き手の為に分かりやすくアレンジされた曲なのかなと思わなくもないです。言ってみれば、本来抽象画であってほしいところを、見る側が分かりやすいように具象画、いや、それどころかカラフルで精緻なセル画アニメーションとして表現した……。
(注※セル画アニメーションの制作は、動きを綺麗に見せるための絵の流れを考えなければならないし、彩色もメチャクチャ大変です)
今ブログを書きながら振り返ってみると、そんな感じがします。

そしてフィナーレ曲。
一瞬、心の中でぽそりと「北海道はでっかいどう」と呟き、「北海道とトゥバの緯度ってどのくらい違うのかな」と考えたりしたのは秘密。
だって、「アーシュ・『デッケイオー』」って、「でっかいおー」に聴こえなくもないし(今冷静に考えるとかなり苦しいけど)

この曲と最後の「良い馬たち」で賑やかに爽やかに、コンサートは終演。
いつものことながら三木労音のエキゾ系例会はめちゃくちゃ面白いです。
アラビンディアとかアレ・メッレルとか、ホントどっから見つけてくるんだろうな。
行くたんびに不思議だわ。


というわけで、次回は日本に帰ってきまして、「栗コーダーカルテット」例会!

そういえばピタゴラスイッチってあっちゃこっちゃで聞くんですが、何かスイッチを押せばどこかでびっくり箱が開いたり、ドミノが倒れたり、盥が落ちてきたりする(どこのドリフ)番組なんですかね?



posted by イトウユミ at 00:58| Comment(1) | TrackBack(0) | おひさま

例会のひそかな楽しみ

会員になって3年くらい経つと思うのですが、おかげさまで三木労音でも顔見知りの方が増えてきました。
私の場合、毎月1回うたごえ喫茶に寄せて頂いておりますので、そういったこともあるのでしょう。
以前は結構しょっちゅう三木に遊びに行っていたのですが、最近はちょっぴりご無沙汰。
そんなわけで、知り合いの方に会えることが例会の楽しみだったりします。

とはいえ、ホールは広い。
1回客席に入ってしまうと、誰がどこにいるかが分からなくなる。
かといって、ロビーは狭いので突っ立ってると思いっきり邪魔。
スミにいたらいたで微妙に手持ち無沙汰でつまらない。

じっとしてろという話なんですが、どうもじっとしていられない性分らしい。
そこで。
何度か例会スタッフをさせて頂いた上に、この手の(裏方にからむ)記憶力だけはヤケに良いので、こっそり道具スペースに忍び込み、他の会員さんが掲示していらっしゃる「携帯OFF」というマナーおしらせ板が余っていないかごそごそ。

それっぽいものを見つけたので事務局の方に了解を頂き、例会運営スタッフになりすまして、会員さんの横にちゃっかり並び、顔見知りの人を見つけたら挨拶……。
何せ途中からだったので、別の会員さんには「運営スタッフなのに遅刻してきたのか」と思われたか……いや、確か開場前に打ち合わせで人数が揃っていることは皆確認するはずだから、私が飛び入りでひょっこり混ざったことくらいは分かってもらえたかしら。

こういう時でもないとご挨拶できない人が5人くらいいるしね。
そもそも、裏方というかスタッフ側をやるのも結構好きだったりするしね。

マナーおしらせ係は良いです。コンサートを聴きに来る人たちの表情とか見られるし、お目当ての人がいたらすぐご挨拶に行けるし。
私みたいにこっそり潜り込むことも出来るし。

……いや、普通はダメだと思う。
お手伝いできる例会がある時は、きちんと事前に事務局におしらせを……。
最近あんまりまともに例会運営をお手伝いさせて頂いた記憶ないしなぁという気持ちもあったんだけど、よく考えたら前回の例会で譜めくりやってたんだっけ。
posted by イトウユミ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | おひさま

2012年05月03日

つまり、直します

トイレやお風呂など、水周りのパイプのつまりは、業者さんを呼んだり、運が良ければカッポン1つでかぽっと直る。
でも、人間関係のパイプのつまりは中々直らない。

血管のつまりみたいなもので、そこから腐ったり、最悪破裂することもあるわけで。
で、まぁ私は結構、破裂するのを目の前で見てきたタイプでして。
今いるグループは初めて、かっぽんを使って直せそうな感じなので、すごくほっとしている。


でもやっぱり欲しいよね。
人間関係のパイプのつまりを専門に直せるクラシ○ン。
posted by イトウユミ at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年04月19日

譜めくりをするには

私自身はあまり経験ないのですが、譜めくりにまつわるエピソードというのはあっちこっちで結構色々あるみたいです。

譜めくりがごそごそ動いてうっとうしいとか、聞き惚れて譜めくり忘れるとか、その逆に先をめくろうとしてピアニストに「まだ!」と止められるとか……。
そういや私も昔、うっかり2枚めくりかけたことがあったっけ。

身内も譜めくりちゃん捜しには苦労させられたらしい。

実は今日については楽器がクラリネットということで、「吹奏楽やってたら出来ますよ」とかチャラいこと抜かしたんですが、終えた今は前言撤回。というか半分訂正。
吹奏楽やってたら……というのは、クラリネットの楽譜は「in B」というやつで書かれていることが多いのですよね。で、この「in B」とは何かと言うと、ピアノによるシ♭の音がクラリネットでいうドの音にあたるという楽譜。だからピアノの楽譜をクラリネットで吹くと全部が長2度低くなる。
これがねぇ……某●マ●ピアノ教室とかで絶対音感叩き込まれちゃったヤツには地獄みたいな感触になるんですわ。聴こえてくる音聴こえてくる音全部、楽譜から読めるソレと違うんだから、一言で言うと乗り物酔いに近い感じになる。私も一時期悩まされました。
「固定ド」も悪くはないんだが、ぶっちゃけこういう音楽をやるとなると「移動ド」の方が楽だわな。だからピアノばっかりカンカンカンカンやって来た子よりは、吹奏楽もほどほどにやっていて移動ドに抵抗のない子の方が、今日みたいな時の譜めくりには適格かなと思ったのだけど……。

ぶっちゃけそれでもまだ甘いっぽい。

楽典そこそこ勉強して(少なくとも調号臨時記号拍子記号、終止線、リピート記号くらいはパッと見分けられるまでが最低ライン)、さらに初見利くようにしといた方が良いと思う。初見というか、楽譜の見開き1ページを一気に絵として見る力。弾くのは無理でも、そこにどんな音がどんな音価で並んでいるかを把握する力。
なんでそんな力が要るかというと、松野さんの時は確か全曲丁寧にリハーサルしたけど、今日はぶっつけ本番の曲がいくつかあったから。で、身内の譜めくりした時もそういやそういう状況って結構あったんです(リハなしぶっつけ本番、楽譜その場で初見)。そりゃ事前に楽譜を暗譜するくらい勉強できていればそれは良いことだけど、本番って何が起きるか分からんし。

逆に言えばそこまでやっときゃ譜めくりは出来るということでもあるのだけど。

労音の会員さんのご子弟あるいは関係者さんで、もしそういう人があるなら、チャンスと縁があればぜひ例会での譜めくりをしてみて欲しい。面白いし、何より例会に出るほどの素晴らしい演奏者の空気に間近で触れることが出来る、というのは中々ない経験だと思う。
なんか松野さん例会といい、今回の例会といい私ばっかり良いトコもらってるので、たまには他の人に……と思わなくも無いのだけど、もし誰もいないんなら次も私が……(←たまには遠慮しろ)。

いやでもマジな話、労音例会は私会員なので、運営メンバーさんがもらうお弁当を1つ分けてもらって……でさせて頂いていますが、普通のコンサートで譜めくり頼まれたら大体交通費程度の○は出るので、趣味と実益を兼ねてというものでもないけれど、譜めくり出来る様にしとくのはあながち悪いことでもなかったりします。

譜めくりは幸い、大人でないと出来ないなんてことはないし。私も高3の頃から身内のコンサートの譜めくりやってたし、松野さんも確か10代からなさってたと伺ったような気がするし。

ということで、今回はここまで。
posted by イトウユミ at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | おひさま

譜めくりの目から見るコンサート

お久しぶりです。
ブログをサボり倒して幾星霜、久々に復帰してきました。
なんか書くネタもなくて、気がついたらもうこんな時期になってました。

とまぁ、言い訳をマクラに始まるこのブログですが、今回は三木労音例会がテーマです。
これもまた何ヶ月ぶりよって感じですね(その前の吉弥さん例会は仕事とバッティング、その前のフルートとギターは鬱モードに突入していた為欠席……)。
気になる内容は……。

三木労音3・4月例会
「吉田誠 クラリネット・リサイタル」

吉田誠さん。若くして受賞歴多数、師事歴といい、共演歴といい、かなり華々しい経歴の持ち主です(松方音楽賞大賞受賞は凄いぞ)。チラシで顔を見た時、知り合いのクラリネット吹きに顔が似てるなと思ったのは内緒だ。吹いている楽器が同じだと顔も似てくるんだろうか。

今回の例会をサボr……欠席せずに済んだのは、1つお仕事を頂いていたからです。
松野迅例会の時と同じ、譜めくり。
あの時は松野さんと榊原さんという、穏やかな人柄のお二方のおそばでご一緒させて頂きました。
どちらもベテランオーラバリバリ、大きな落ち着きとともに少し厳しさも感じるリハーサルだったのですが、今回のお二方は全然違う!

これはやっぱ楽器のせいか? それとも松野さんと吉田さんの年齢の差か?

なんというか、松野&榊原デュオが静かに燃える青い炎だとしたら、今回の吉田&佐野デュオは熱く燃える橙あるいは白の炎という感じ。好意的な意味での「若々しさに満ち溢れた演奏」という評価の仕方をたまに聞きますが、今日なんかまさにそうだったかも。
ホールで聴けなかったのはちと残念ですが、今日に関してはクラリネットの曲の楽譜を覗けたのが大きい。実は今ちょうど、クラリネットとピアノの為の曲を書いているところで、多分今日の影響受けると思います。
それでなくても今フォーレの影響受けまくった音になってるんだけどな。
どんな曲に仕上がるやら……(この曲は9月と10月に演奏予定です、ブログを忘れてなければまた宣伝します。お楽しみに!)

今日は面白いプログラミングでしたね。
アルビノーニによる、ほんのりバロック調のソナタ。
メサジェの華やかかつ美しい旋律の独奏曲。
モーツァルトの、王道といってもいい形式によるソナタ。
2部は打って変わってグノーのワルツ、「私は夢に生きたい」。
サン=サーンスのソナタ、そしてロッシーニの序奏及び変奏きょk……あれ? このテーマ覚えてるぞ。以前、声楽門下の演奏会でメゾソプラノが歌ってたアリアだ。
確か「湖上の美人」の中のマルコムのアリアだと思う……自信ない。

吉田さんのヴィルトゥオーソっぷりがハンパじゃなかった。そして、これはピアニストの佐野さんもそうですが、pp(ピアニッシモ)を綺麗に出されるなというのが感激でしたね。
やはり譜めくり、勉強になります。
手の使い方が綺麗だと感じましたね(ただ手の大きさが全然違うっぽい)。あと、企業秘密的にアンナコトヤコンナコトなど、それはもう色々と勉強させて頂きました。

松野迅さんが「譜めくりは勉強になります。私も昔は譜めくりをしたものですよ」とおっしゃっていらしたことを、今でも昨日のことのように思い出しますね。

個人的には、とても充実した時間を過ごさせて頂きました!

次回の例会は「フンフルトゥ」、中央アジアから喉歌(ホーミーと似た歌唱法による歌)グループがやってくる!
色々な民族楽器もあるようです。日にちは6月25日(月)、乞うご期待!
posted by イトウユミ at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | おひさま

2011年12月20日

超硬派なサクソフォン四重奏!


先日とある方より招待状を頂戴しまして、ちょっと面白いコンサートに行ってきました。サックス四重奏ですが、前情報では「かなりバリバリのクラシックみたいやねん」とのこと。
サックスの演奏については良し悪しが全っ然分からんので、とりあえず楽しみに聴かせて頂きます♪とお返事。

しかしサックスでクラシックとは珍しい。
クラシックオーケストラの編成でも普通は入っていないのがサックスという楽器。
ガーシュインとかシェーンベルクまで来たら使っているのかもしれんが、少なくともヴェルディあたりまでは使ってないはず。
どっちかつーとジャズで本領を発揮しているイメージが強いのよね。

つーなわけで。
「ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット」
In 兵庫県立芸術文化センター小ホール

早速プログラム拝見。
実力派サクソフォン奏者・平野公崇氏率いる四重奏団。
メンバー全員、絢爛たるプロフィールをお持ちです。

さて曲目は……うお。
ホントに尻尾までクラシックだ。武満作品まである。
今時ここまで硬派なプログラムを組んでくるのは珍しい気がするな。
さすがにバッハやモーツァルトはアレンジ……というか、8曲中5曲にリーダーの手が入ってるのか。

正直、ここまで見た時にこれはきついかもしれんと思ったことを白状します。
というのが編曲者が同じだと、似たようなサウンドになりやすいんですよね。使いたい色とか、書き手のクセとか絶対出るから。
つまり、この平野リーダーのサウンドが好きな人は徹底的に平野ワールドに浸れて「満足!」となるし、イマイチはまれなかった人は「オナカイッパイデス」となるし。そういう意味でも、好みが分かれそうなグループです。

とはいえ、私のように作曲と編曲を勉強中のものにとっては得るものは絶対あるだろうし、サックスと言う楽器を知る絶好のチャンス。
実地勉強のつもりで聴いておりました。
子供みたいな感想で申し訳ないんですが、「あんなに指回るんだ!」というのと、高音をきっちり出している辺りに演奏陣のレベルの高さを感じましたね。
以下に特に気になった曲の感想をチョコチョコと。

モーツァルトのオーボエ四重奏(オーボエ+弦楽トリオ) K370
オーボエとソプラノサックスは音域こそ近いのだろうけど、楽器の特性が全然違うな。オーボエはどこかのんびりした空気を持った音色で、その代わりをやるにはソプラノサックスはちょっと絢爛過ぎる気がする。
(ていうか演奏者の個性かもしれん。ナベサダの音はもっと丸かった気がするし)
編成はソプラノサックス2本、アルトサックスとバリトンサックス各1本。
この曲のアレンジは違和感あったんで、作曲の先生にこの話をして答え合わせをお願いしてみると、「ソプラノサックスは音色にクセがあるんです。僕ならヴァイオリンをアルトサックスにやらせますね」との答。なるほど、そっちですか……。

ラヴェル クープランの墓よりプレリュード
正直編曲作品ではこれが一番良かったと思う。唯一平野リーダーのアレンジじゃなかった作品なんだけど(オイ!)。編曲者の久保田麻里って何者だろう。
特徴的な音型を、全てのパートのサックスがうまく受け渡しあっていて、凄く綺麗にはまっていました。
艶やかなラヴェルの世界が、華やかさがウリのサックスという楽器にぴったり合っていて楽しかったです。

武満徹 一柳慧のためのブルー・オーロラ
この曲……というか作品を鑑賞するには一部の聴衆が未熟過ぎたと思う。
ブラバン部と思しき制服姿の学生には無理な話かもしれんが、笑う前にちょっとはじっくり演奏者の動きを眺めんかい!
あの1部聴いてりゃ、基本コメディ要素が入るコンサートじゃないこと位分かるだろう。
あの形の扇子は日本の伝統芸能のアイテムだよ!
あの歩き方は能や狂言での歩く所作だよ!
たまには日本の伝統芸能も鑑賞したまえ(毒)
(幸い、私の席の近くにはバカ笑いするような人はいませんでしたが、なんせあのホール、全ての音が響くんだよな……)
ただの演奏だけでなく、視覚効果も取り入れた作品とあったので一体何かと思ってたら、クラシックと能・狂言を組み合わせた作品だったんですね。
演奏者にそこまでやらせるか武満徹、という感じではありますが、西洋に「日本の文化」をアピールする手段としてはかなり有効だったのだろうとは思います。
まあでも私も作品冒頭の異様な音が、おそらくは「ホラ貝の音色の模倣」だったのであろうことに気がついたのはコンサートが終わった後だったので、ゲラゲラ笑っていた学生ちゃんたちのことは言えないんですけどね。
あの音をサックスで出したのは凄いとしか言いようがない……。

個人的には、アンコールで演奏されたバッハ平均律第1巻2番前奏曲のアレンジメントに燃えました。こういうパズル系の曲好きだ。
いつか平均律全曲やってもらえないかなぁ。
このカルテットがオールバッハプログラム組んでくれたら多分行く。

……はい。
多分、一番最後のこの一文にコンサート感想全てが集約されていると思うんですが、とにかくマニアというかオタク向けなコンサートでした。
「蓼食う虫も好き好き」と言いますか、万人に満遍なくほどよく楽しんでもらえるタイプのコンサートではない。
尤も、個人的にはこういう「人を選ぶ」コンサートも必要だと思う。
音楽はもちろん自由だけれど、だからといって大衆が喜ぶコンサートだけが良いとも思わないしね。たまにはこういうマニアックなコンサートがあっても面白い。
私は好きです、こういうタイプのコンサート。

ただ、これを人に勧めるならオタク気質の人にするかな(笑)ちょっぴり毒含みな追記
posted by イトウユミ at 00:00| Comment(5) | TrackBack(0) | クラシック

2011年09月10日

お世話になった幼稚園、還暦!

私の出身幼稚園が60周年を迎えました。
そのお祝いにひとつピアノをというお話が出たそうで、ご指名を頂きまして式典で演奏してまいりました。
少し前にリハーサルを兼ねて見学に行ってきましたら、園庭やら園舎の中で園児たちが遊びまわっておりました。
きゃあきゃあきゃあきゃあ、うーん、幼稚園児ってこんなに賑やかな生き物だっけか?と思う位に生き生きした顔ばかりでした。視線の力が強かったなぁ。もう完全にこの子たちは自我持ってるよな、1つの人としての個体を持ってるな、と思わされましたね。

先生とお話ししていたら女の子がとてとてやってきて、「この人誰?」みたいな感じで見上げる。
先生が「昔ここで遊んでたんだよ〜」と説明されると、「ふーん」。
次の一言。
「どこで暮らしとん?」。
妙にその言い回しが大人びていて、しばらくツボに入ってしまいました。

そんなリハーサルを経て、当日。

1部は現役幼稚園生たちも列席して、子供向けのお祝い。
2部は大人だけで、祝辞なども賜りつつの式典。

両方で弾くということだったのですが、1部の子供向けの選曲は悩みました。候補曲はあったんですが、諸般の事情でちょっとそれは微妙かも?という話になりまして、結局ジブリ。結果的には正解だったはず。
ジブリ作品で好きな曲を挙げなさい、といわれたら多分1番に「風の通り道」が来ると思う。
あれね、前奏と中間部がメッチャ綺麗なんだ。「森」の音がする。
私の勝手なイメージだけど、あれこそ久石節炸裂!って感じがする(米良さんで有名になった「もののけ姫」もあの系統……つか、使ってる音空間は一緒ですね)。
露骨なアニメソングも式典(しかもキリスト教系)にはどうよ、かといって童謡は子供たちが知らない、となると無難な所でジブリに落ち着くようです。やっぱり久石作品は強い。

2部はいつも名刺代わりにしている曲を弾きました。
さすがに弾く前に本気で集中しました。

懐かしい先生方とお会いして、楽しくほっとできるひと時を頂きました。
癒されて帰ってきました。
約20年ぶりですが、園舎は全然変わっていませんでした。
中もそのままで、当時の頃が懐かしく思い出されました。
先生いわく、自分をしっかり持った子で、クラスの子がケンカしている時も「これこれこうだから、ケンカはやめなさい!」と筋道立てたmy理論を掲げながら言っていたらしい。
止めるだけなら皆やるけど、理論武装とかどんだけマセガキだったんだ、私……。
まあ、補聴器をつけているとは思えない位の暴れっぷりだったようです。

そして先生方いわく、今も変わっていなかったそうで……。
posted by イトウユミ at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年07月31日

日々つれづれ

最近、ちょっとてんやわんや気味です。
ここ数週間ずーっと四国行きたくて、7月か8月のどっかのタイミングで1泊2日で行こうと計画してたんですが、最初狙っていたタイミングでは台風が来襲、「よし、次の週で……」とか思ってたらちょっとした問題が発生してそれどころじゃなくなり……(問題発生を知らせるメールが来た時に四国に行っていたら対処出来ずに詰んでいた、というレベル)。

今は、時々仕事で行く舞子で、舞子駅から淡路島に続く橋を眺めて四国に行きたくなるのを抑えています。

しかしそんなんで我慢できるあたり、四国に行きたい、というよりは大きな橋を見たいだけなのかもしれないな。
何年か前、8月のお盆の時期に行った四国坂出の高くて大きな橋桁とその向こうに広がっていた抜けるような青空が忘れられずにいます。
お寺も好きですが、橋や工場群といったメカニカルな建物も結構好きなもので(ローカルネタで申し訳ないですが、ポートアイランド⇔三宮よりは六甲アイランド⇔深江を結ぶ橋の方が好きです)。

日本の工場群は本当に美しいと思う。パイプなどの入り乱れた外見も、中で稼動するラインの構造も。
posted by イトウユミ at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年07月29日

Let's Swing & Clap!

どうも、こんばんは。
久々に行ってまいりました、三木労音例会!

7、8月例会

「KING COLUMBIA 〜キング・コロンビア」

今回は1930年代〜1950年代、アメリカで大流行したスウィングジャズに傾倒する若者8人によるライブ!
ジャズはあんまり聴いたことないんだよなぁ。ナベサダくらいしか知らない。
それだけに今回は楽しみ。編成がトランペット2本、サックス、トロンボーン、ピアノ、ギター、ベース、ドラム。こりゃ絶対楽しい例会になるな、うひ(←基本、金管編成があるというだけで期待値が大幅に上がる)。

ちょっと前に貰ったパンフには「おしゃれして来てくださいね」ってあったけど、一体どうオシャレすれば良いんだい? イブニングドレス? それとも社交ダンスみたいな服かな。オシャレ=正装というか盛装と捉えれば、えっと、訪問着とか振袖、この時期なら浴衣?

んなバカな!!

ということでとりあえずいつものジーパンにTシャツはやめて、ピアノ弾く時には出来ないオシャレ着を着ていってみる。会場に入ってみると、舞台にはずらっとよく分からないものが並んでいる。
非クラシックはこういうトコ凝ってるよね。ドラムの所に太鼓がいっぱいあるのが良い感じ。

労音事務局長の挨拶の後、いよいよ開幕!
客席がほぼ完全に暗転し、薄暗い中をするすると影のようにやってくるメンバーたち。
ぱっと照明が入り、演奏開始!


ちょ、音でかっ!(←金管3本+木管でもパワーのあるサックスなんだから当たり前なんだが)
めっちゃホールに響いてるし!


これ、もしかして私が入会してから最大音量の例会じゃないか?
うー、大丈夫かなぁ……(←実は過去例会でちょっと苦い思い出がある)

音量にはちょっと戸惑ったものの、軽やかなノリに引きずり込まれ、1曲目からもうノリノリ。
めっちゃリズムがカッコいい!
スウィング・ジャズとはホントに言ったもんだな、と思う。聞いてると自然に体がノって揺れるね。
楽しく聴いていたら、3曲目でいきなり聞き覚えのあるメロディーが!
これ知ってる! 「BOND」というイギリスかどっかの弦楽カルテットがやってた曲だ。
あのアレンジはなんともノー天気な感じだったのに、今日聞いたトロンボーンのバージョンだと凄く渋くて大人な感じだなぁ。これがCDに入ってないのはちと惜しい気がする。

しかしピアニストすげぇ。ジャズピアニストって鍵盤連打がメチャメチャ速い気がする。
クラシックでも近現代をバリバリ弾く人は鍵盤連打ものっそい達者なんだけど、なんか音質が違うんだよなぁ。クラシックの人はどこかにエレガントさというか丸みが残っているんだけど、ジャズの人はどこまでもエッジ利いてて鋭いように思う。これはどっちが良い悪いではなく、あくまでも印象の問題ね。どっちが良い(合う)かは曲によるし。
あと、指を鍵盤の上でダーッと滑らせるグリッサンド奏法はやっぱりケレン味があって魅せるなぁ。

そして、金管ってなんで4本しかないのに沢山いるように聴こえるんだろうね。
ジャズとかポップスを聴くたびに不思議でしょうがない。
今日も4人で吹いてるとは思えない位、響きが充実していておいしかった。
ソロを吹奏の誰かやギター、ドラムがとっていたり、リーダーがMCをしていたりしている時にほどよくまとまっていたのが絵づら的にチャーミングで素敵だったり可笑しかったり。

MCは若干グダりかけてた気もするけど、まあいいか。
(ライブハウスとかジャズ喫茶でのMCとホール用のMCはちょっと違うのかもしれない)

最初はびっくりした音量にも2曲目の頃には慣れ、どの曲も楽しく聞いて、手拍子しまくったおかげで帰宅途中ずっと手がびりびりしていて、今現在まだ少し痺れています。
多分2年分くらい手拍子したからなぁ。明日腫れたらどうしよう……。

今日のお気に入り)
・キャラバン
・エル ディアブロ スカ
・ディープ ヘンダーソン
・スネイクヒップ
・I Wanna Be Like You

番外 お気に入り)
あのホールに、動かせるスポットライトがあったのがオドロキでした。
まさか、照明スタッフがライトを釣り込んでケーブルとか全部仕込んだのかなぁ。
照明めちゃめちゃ凝ってましたよ今回(私の行ってる劇団だと、あのクラスの照明作るのに最低半日はかかるんだが……)。
客席後方にスタッフボックスがありましたが、多分あれが音響照明ブースだったんだろうなぁ。
帰りにこっそり覗き見して帰りました。



さて次回は打って変わって、フランスの香りのする
長谷川きよし&パトリック・ヌジェ コンサート!


(プライベート報告)
前の方の席でまた携帯が小さい音で鳴ってたらしい。
私は後方中ほどやったんで聴こえなかったが。
バレてないと思うなかれ。
誰かが貴方を見つけています。
会員さんがいつも扉のところで注意してくれています。
携帯の電源は切りましょう。
posted by イトウユミ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | おひさま